1: 恥痢塵φ ★ 2013/06/13(木) 21:45:42.24 ID:???0
導入されて約6カ月が経過したJRAの降着・失格のルール(判断基準)。僅か6カ月に過ぎないが、いろいろと不自然に感じられる事例も起きており、現段階での再検証を試み、また今後の課題点なども考察してみたい。

まず、ルール変更の経緯、その詳細についてのおさらいから。

07年にIFHA(国際競馬統括機関連盟)が設置した『裁決事項の調和に関する委員会』では、ルールの国際協調を目的に「シンプルでわかりやすく、より合 理的」な基準の導入を目指して検討されてきました。JRAもそれに賛同する形で検討が重ねられ、いよいよ今年の1月から導入、という運びになったわけで す。

具体的には、世界的な基準として2種類あるカテゴリーIとII。
昨年まで採用していたカテゴリーIIを、今年からカテゴリーIに変更しよう、というもの。

カテゴリーIIは「加害馬の走行妨害が被害場の競走結果に影響を与えたか否か」で判断されるのに対し、
カテゴリーIは「被害場は加害馬に先着できたかどうか」という点が判断材料になります。


(>>2以降に続く)

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/sports/other/horse/2013/columndtl/201306130002-spnavi




3: 恥痢塵φ ★ 2013/06/13(木) 21:46:25.32 ID:???0
(>>1の続き)
カテゴリーIIにおける、「被害馬の走りに影響を与えたか否か」の判断の仕方は、フェアプレーの精神につながっています。加害馬の過失を罰する、というのですから。

ただ、その姿勢は悪いことではないのですが、判断する人によって見解の相違が生じやすい。
千差万別になって、審議結果に統一性、整合性が失われかねません。そうなっては混乱を招くだけで、“ルール”として体をなさなくなる。
昨年まで、さまざまな審議対象レースで論争が後を絶たなかったのは、そういった背景によるものでした。

カテゴリーIではそれらの問題、つまり判断基準の不透明さ、理不尽さが解消されました。カテゴリーIの
主目的は、馬のパフォーマンスを最優先に支持する、ということだからです。

わかりやすく言うと、騎手の不注意だか馬の癖だか、とにかく他馬の走行を妨害する行為があると、仮にその加害馬が大差で勝利を手にしても降着、あるいは失格になっていたのが昨年まで。
それを「大差で勝った馬のパフォーマンスを最優先に支持しましょう」というのが今年からの考え方。

馬券を買っているファンとしても、これはとてもわかりやすい。
だって、単勝馬券を買った馬が大差で勝ったのに、スタート直後に他馬に不利を与えたからといって、その馬券が紙くずになるのは、どうにも納得できないのではないでしょうか。

要するにカテゴリーIへの変更は、こうしたレース結果に対する考え方の見直しに他なりません。
馬のパフォーマンス優先であり、それは結果を尊重することであって、勝ち馬を支持したファンを守る、ということにもなりますよ、と。

だから、基本的には、カテゴリーIIからカテゴリーIへの変更は悪いことではない、という立ち位置にいます。

とまあ、ここまでは新ルールの良い面に触れてきましたが、一方で導入以前から不安な点も少なからず
指摘されていて、実際にそのいくつかは表面化してきてもいます。

導入が発表になって、最初に問題視されたのは「失格、降着が事実上なくなるのではないか」ということ。それはまったくその通りなのですが、この件に関して気になっていることがあります。



6: 恥痢塵φ ★ 2013/06/13(木) 21:46:45.73 ID:???0
(>>3の続き)
新ルール導入に際して、ファンへの周知、浸透を目的として各競馬場、ウインズではルール説明のアニメーション映像が繰り返し流されてます。その中で審議ランプの点灯について、「5位までに入線した馬の
着順に変更する可能性がある場合に審議ランプを点灯する」とあります。

新ルール導入から日も浅い1月20日、中山メインのAJCC。勝ったダノンバラードが直線で内に斜行し、ちょうど加速しかかったところで大きく立て直すことになったトランスワープが2着に敗れました。
この時、場内の一般のファンがどよめいたほどわかりやすいアクシデントだったのに、審議ランプはつきませんでした。
レース後、10分以上が過ぎてから審議ランプが点灯し、「トランスワープの萩原師と大野騎手から異議申し立てがあったため審議する」というアナウンスがありました。
結果は新ルールの基準で“到達着順通り”。

この時に感じたのは、「異議申し立てがなかったら審議ランプを点けなかったのか?」ということでした。ゴール直前の1、2着馬の事例。それも不利を受けた 方が大きく立て直す格好を見て、瞬時に「着順を入れ替えるほどの不利ではない」と判断したとでも言うのだろうか、と。

ごく最近では、6月2日の安田記念。ロードカナロアが直線で抜け出すと、大外から脚を伸ばしてきたダノンシャークに馬体を併せ、外へ外へと押しやるようにしてこれを抑え込み、ショウナンマイティの追撃を振り切って優勝しました。

レースはスンナリと確定。ロードカナロアの力強い走りは印象的でしたが、断続的に進路を替えながら入線したことはテレビ映像でも簡単に確認できるほどで、審議ランプが点灯すらしなかったことに違和感を覚えたファンも多かったと思われます。
そのうえで最終レースが終わった後に発表になった制裁を見ると、岩田騎手に10万円の過怠金……。

この2つは象徴的な事例かもしれません。旧ルール当時からの判断基準の傾向に、「前に入る行為には厳しく、横に動く行為には甘い」というのがありました が、AJCCは前者で安田記念は後者。それにしたって、上位入線馬のゴール前の事例を、瞬時に判断して確定させる、というのには無理があるように感じま す。



8: 恥痢塵φ ★ 2013/06/13(木) 21:47:17.56 ID:???0
(>>6の続き)
気になっているのがここ。というより、最も危惧するのが、裁決委員の意識に「カテゴリーIでは降着、失格はない」という大前提が定着してしまってるのではないか、ということ。
「初めにセーフありき」の意識に支配されて起きた事象を観ていやしないか、ということです。

万が一、「審議したからどうなるものでもない」という理屈が通るなら、それこそ審議の制度自体に意味がない。裁決委員の存在意義すら薄れてしまいませんか。

審議ランプを点灯せず、でも騎手への制裁金は10万円。
これ、主催者として何らかの説明がないと、ファンは不信感を抱くだけじゃないでしょうか。

ちなみに、カテゴリーIで失格になるケースとしては「極めて悪質で他の馬や騎手への危険行為」と、「競走に重大な支障を生じさせた場合」とあります。

“極めて悪質”って、どのあたりに線を引くのでしょうか。
先の安田記念。他の馬への危険行為だったかどうかはさておき、瞬間的にではない数秒間走る距離を、馬体を寄せていく行為について、悪質であるかどうかの判断というのは、やっぱり“審議の必要なし”とは思えない気がします。

その部分に直接関連しますが、導入に際して問題視されたことのもうひとつが、「レースが荒れるのではないか」という点。これは騎手の騎乗スタイルについて で、つまり「少々ラフなことをやってもセーフだから」とする考え方が定着すると、アンフェアで、ややもすれば危険な騎乗をする騎手が増えるのではないか、 という懸念です。「やり得」がまかり通るのではないか、と。何人かのトップジョッキーが、そういった意味のことを発信していました。

これについてJRAは「制裁を厳しくすることで対処する」という姿勢を強調しています。
確かに“馬セーフ、騎手アウト”の例や、過怠金を科すケースも増えた印象はあります。
しかし、抑止力として、どこまで機能してるでしょうか。



9: 恥痢塵φ ★ 2013/06/13(木) 21:47:30.41 ID:???0
(>>8の続き)
自社の“競馬ブックオンライン”上のコラムでも触れたことがあるのですが、ルール変更を行う過程で、ちょっとした不備なのではないか、と感じているのが、「制裁を厳しくする」と謳いながら、でも制裁規程には見直しが行われなかったこと。
過怠金の上限を引き上げるとか、騎乗停止期間を伸ばすとか、制裁点をポイント制にして積み上げて判断するとか、いろいろ考えられると思うのですが、そこにはまったく手がつけられませんでした。

まあ規定の見直しには、法律関係の諸問題が絡むのかもしれません。
でも、放置してちゃいかん問題だと思います。


ここまでを総括すると、「初めにセーフありき」の意識の蔓延。これがカテゴリーIの最大の弊害なのかも
しれません。そうでなくとも日本のファンは大人しくて紳士的ですが、たとえそれが諦めによるものであっても、益々不平不満を口にしない従順なファンが増えることになったら、競馬全体の発展はおぼつかないでしょう。

その点のフォローに役立つかどうかはさておき、そもそも裁決に関しては以前から外部のチェック機関が
必要なのでは、と思っていました。審判業務を外部に請け負わせるのはハード面で無理があるので、例えば外部に裁決の内容をチェックする“第三者機関”みたいなものを設けるなどして……って、これまた絶対に激しい拒否反応があるでしょうね。
相手は農林水産省管轄の特殊法人ですから。もっとも、主催者側の方針の前には、まったくの無力である可能性も否定できない……。

そうなると、やっぱりとりあえずは一人一人のファンが、それぞれに厳しい目でもってチェックしていくようにするしかなさそうです。

主催者にとって、従順で、物分りのいいファンに落ち着くのか。はたまた自分の目で観て、考えて、問題意識を持ったファンとして競馬と向き合うのか。

新ルールの導入によって、我々ファンにとっても新しい価値観、意識改革といった難問を突きつけられている。
そう考えていいでしょう。



24: 名無しさん@恐縮です 2013/06/13(木) 21:57:35.86 ID:BsSI7f4y0
猿の騎乗は目に余る。死者が出てからでは遅い。



27: 名無しさん@恐縮です 2013/06/13(木) 21:59:00.12 ID:X/w+xznmO
岩田はアホなように見えて実は頭がいいんだよ。
デカイところでしか斜行しないし。
安いところでは安全運転。



28: 名無しさん@恐縮です 2013/06/13(木) 21:59:04.98 ID:stAjCfYg0
やったもん勝ちの空気はもともとあったけど、
改めてやったもん勝ちなのをJRAが励奨してしまったからな



30: 名無しさん@恐縮です 2013/06/13(木) 21:59:43.15 ID:VphK12HCO
ブエナのJCはムカついたからこのルールでいいよ



48: 名無しさん@恐縮です 2013/06/13(木) 22:05:12.12 ID:hyw/eNqf0
当たった時:人間はお馬さんを100%制御出来ないので結果を尊重する姿勢は大事(キリッ
ラフプレーが駄目ならセパレートコース走ってろw


外れた時:今不利なかったら勝ってたやん!降着!降着!完全に降着!金返せヴォケ!!



60: 名無しさん@恐縮です 2013/06/13(木) 22:10:13.24 ID:y395VCTv0
格で勝負が決まる時代
  ↓
操馬テクとペース配分で決まる時代
  ↓
追える腕力で決まる時代
  ↓
斜行・走路妨害上等の時代  ←今ここ



62: 名無しさん@恐縮です 2013/06/13(木) 22:12:36.48 ID:rRHAVw4/0
JRA的にはシビアに審議すると確定まで時間がかかって
その後の進行がグタグタに押しちゃうのが一番イヤなんだと思う
時間の制限なければじっくり審議したいんじゃあないかと思われ
全ての競馬野郎が緑茶視聴してるとは限らないしな
地上波中継で番組終了まで確定しないとフジとかにクレームいれる奴も多そう



79: 名無しさん@恐縮です 2013/06/13(木) 22:19:14.63 ID:y395VCTv0
競輪は、横の動きのルールが厳しくなったから

つまらなくなった(猿を擁護する訳じゃないよ)



86: 名無しさん@恐縮です 2013/06/13(木) 22:22:51.70 ID:WE5vFEUT0
制裁をもっと厳しくしろよ
G1で過怠金10万円以上のやらかしは向こう1年間G1出場停止とか



124: 名無しさん@恐縮です 2013/06/13(木) 22:54:51.96 ID:eG+HqcVsO
まあ現行基準で良いけど
それとは別に過怠金は騎手の収入考えると割にあってないんじゃないかな
以前からだけど
程度によって進上金を何割か減額くらいは必要



142: 名無しさん@恐縮です 2013/06/13(木) 23:19:55.99 ID:k77pDqrg0
ルドルフの皐月賞とか見れば
岩田の騎乗ぶりなんて普通だってことが判るハズだけどな
日本の競馬が生ヌルくなったのは武豊以降

1984 Satsuki Sho - Symboli Rudolf youtube



167: 名無しさん@恐縮です 2013/06/13(木) 23:59:44.98 ID:qkfllLHC0
本当に怖いのは秋のGI戦線だな
向うのシーズン終わって出稼ぎにきた外人どもが騎乗停止上等でラフプレーしまくるぜ

岩田は昨年制裁点60点越えて反省を口にしてたが馬鹿だからレースになると忘れるんだろうな



175: 名無しさん@恐縮です 2013/06/14(金) 00:14:46.02 ID:PAnw3Vgs0
>>167
外国人は別名スミヨンルールがあるから多少慎重になるでしょ
ttp://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2011/06/28/kiji/K20110628001103950.html
> 年間3カ月以内となる短期免許期間中に2回以上の騎乗停止処分を受けたケースや
> 制裁点数が30点を超過した騎手に関しては次年度に短期免許を交付しない方針


日本人騎手も一定数の制裁点累積で
GIや重賞の騎乗停止期間を設けることも必要じゃないか?



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